2007年8月
8月の夜空・皆既月食
8月前半まではなんとか見えていた南十字星も8月後半になると、暗くなって星が見え始める午後7時頃には水平線近くにあって、見ることがほとんど不可能になってきました。
パラオでは7月・8月は低気圧が発生しやすい時期なので雲が厚く、星の観察には向いていないので8月28日に皆既月食が見られるという情報も期待はしていませんでした。
当日は日本では天候が悪く、一部の地域でしか見られなかったそうですがパラオではこの時期には珍しく全く雲のないきれいな夜空になりました。

夕方6時過ぎから欠け初めて、満月から半月になり三日月になっていく過程は、なあんだいつも見ている三日月と少し向きが違うだけじゃないかと思っていたら、さらに細くなってくると明るかった夜空が急激に暗くなって、月が明るすぎて今まで見えてなかった星が見えるようになり、皆既月食になると暗いオレンジ色をした丸い月になり、今まで全く見たことのない丸い物体が空に浮かんでいるような幻想的な夜空になって、それから再び端から明るくなり始めるまでの1時間半はずっと目が離せない状態でした。

残念ながらその写真は私のカメラでは撮れなかったので代わりに、11月になるまでは見えなくなっている南十字星の写真を入れました。この画像は4月に友人が撮影したのですが、私もその場にいたので貰って、使えるようにしました。
画面の左で非常に明るいのが木星で、すぐ横にさそり座、右の方に正立している南十字星、それから中央のあたりで雲のように見えているのは天の川です。